2008年04月03日

B型慢性肝炎治療剤「セロシオン」

有機ゲルマニウムは健康食品であり、厚生労働省では「食品」に分類されています。でも実は、日本で唯一「医薬品」としての有機ゲルマニウムがあるので、紹介しておきますね。

有機ゲルマニウムのうち、医薬品として承認されているのは「プロパゲルマニウム(Propagermanium);3-oxygermylpropionic acid polymer」で、示性式は[(O1/2)3GeCH2CH2COOH]n です。

医薬品ですから、当然副作用があり、医師の処方がないと使うことはできません。以下詳細です。

<成分名>プロパゲルマニウム(プロパゲルマニウム)

<薬の名前>セロシオン

ジェネリック医薬品(後発医薬品)は(G)と表記します。なお、ジェネリック医薬品のしくみについてはジェネリック医薬品についてをご参照ください。

<効能>HBe抗原陽性B型慢性肝炎

<使用上の注意>

慢性肝炎が急性増悪することがあるので、定期的に肝機能検査を受け、服薬中に眼球や皮膚が黄色くなったり、尿が褐色になった場合はすぐに医師に連絡しましょう。


<プロパゲルマニウムを使用してはいけない人>

・黄疸のある人
・肝硬変またはその疑いのある人
・本剤で過敏症をおこしたことのある人

※上記の他、薬物過敏症の既往歴、重い腎機能障害、黄疸の既往歴のある人、インターフェロン治療直後の人、妊婦は使用にあたって注意が必要です。

<副作用>
プロパゲルマニウムの重大な副作用

・肝機能障害
・肝不全

上記の他、倦怠感、食欲不振、過敏症(発疹、かゆみ、じんま疹)、腹痛、吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹部膨満感、胸焼け、口内炎、抑うつ、眠気、めまい、頭痛、手足のしびれ、脱毛、血圧上昇、肝機能障害(黄疸など)、月経異常などがおこることがあります。

●全ての副作用を掲載しているわけではありません。セロシオンを服用して何か違和感を感じたら早めに医師や薬剤師に相談が必要です。
●正しく処方された薬を利用する限り重大な副作用が発生するのはごく稀です。まずは、医師が指示するとおりに服用することが必要です。
詳しくは「副作用について」をご参照ください

<用法・用量>
1回10mgを3回

以上、「お薬ナビ」より参照しました。

副作用があり、「警告」のついている薬には有用性の高い優れた薬が少なくありません。でも同じ有機ゲルマニウムとはいっても、「Ge-132」でないことは化学式名から見ても明らかですよね

参考にしていただけたら幸いです。




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